私たちについて |ドッグセラピージャパン

私たちについて

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ドッグセラピージャパンは、犬と人のふれあいがもたらす
“心のぬくもり”を、より多くの人に届ける特定非営利活動法人です。

犬とのふれあいは、孤独や不安に寄り添い、人と人とのつながりを紡ぐ小さな奇跡を生み出します。私たちは、ひきこもりや孤立に悩む方々、高齢者、障がいのある方、子どもたちなど、さまざまな人々に“心の居場所”と、生きる力を届ける活動を続けています。犬と人との温かな絆が社会に広がり、誰もが安心して支え合える未来を、私たちは目指しています。

ドッグセラピージャパン設立の歩み

2006年から続くチャレンジの歴史をご紹介します

私たちが取り組む社会問題

たくさんの命が生まれるその陰で、悲しい現実があることをご存知ですか?

VISION目指すもの

犬と共に、誰もが「生きる」を実感できる、
温かい社会を創る。

ドッグセラピージャパンが目指すのは、「犬と共に、誰もが『生きる』を実感できる、温かい社会」の実現です。
これは単に犬と人が共存する環境を整えるだけでなく、犬との触れ合いを通じて、心の孤立や社会とのつながりに悩む人々の心に光を灯し、「自分は生きているんだ」という喜びや充実感を取り戻してもらうことを意味します。
具体的には、ひきこもりや孤立に悩む方々に「心の居場所」を提供し、社会とのつながりを育むための支援を行います。
そして、その活動は、「高齢者の生きがい」「子どもの命の尊厳」「障がい者の社会参加」といった、あらゆる世代や状況にある人々の「生きる」という営みそのものを応援することに繋がります。
最終的には、犬と人との温かい絆が社会全体に広がり、誰もが互いを思いやり、支え合う、希望に満ちた社会を築き上げていくことを目指しています。

MISSIONやるべきこと

私たちは、犬とのふれあいを通じて、ひきこもりや孤立に悩む人々の「心の居場所」を育み、社会とのつながりを支援します。

ドッグセラピージャパンは、犬と人との温かいふれあいを通じて、誰もが「生きる喜び」を実感できる社会の実現を目指しています。
とりわけ、ひきこもりや孤立という現代社会が抱える課題に向き合い、人々が安心して心を開き、社会とのつながりを取り戻せる「心の居場所」を育んでいきます。
犬の持つ無条件の愛情と癒しの力は、言葉では届きにくい心の奥深くにそっと寄り添い、人との関わりへの一歩を踏み出すきっかけとなります。
私たちはこの力を最大限に活かし、以下のような取り組みを行っています。

「心の居場所」を育む4つのアプローチ

01.犬と人をつなぐセラピー活動・教育活動

犬たちの温かさを、必要としている人のもとへ届けます。
介護施設や障がい者施設、不登校の子どもたちが集う場所へセラピードッグと訪問しセラピードッグと触れ合う機会を提供します。セラピードッグの温かいぬくもりに触れ、無条件の愛情を感じることで、心の安らぎやコミュニケーションのきっかけが生まれます。また、命の大切さを学ぶ教育活動にも力を入れ、子どもから大人まで、動物との共生について考える機会を創出しています。

02.セラピードッグ育成と動物福祉の啓発

私たちは、人々に安らぎを届けるセラピードッグの育成を行っています。
セラピー活動に最適な穏やかな気質を持つ犬を計画的なブリーディングにより育てる一方、殺処分の危機にある保護犬もセラピードッグとして育て、新たな命の道を拓いています。
それぞれの犬の個性を生かし、心身ともに満たされた状態で生きる動物福祉の考えに基づき、人々の心に寄り添うパートナーとして大切に育成することで、動物と人が共生する豊かな社会を築く啓発活動にも繋げています。

03.ドッグセラピー活動を支える人材育成

活動を支える、プロフェッショナルな人材を育成します。
ドッグセラピーの活動は、専門的な知識と技術を持つボランティアやスタッフによって支えられています。私たちは、犬と人をつなぐ架け橋となるハンドラーや、活動をサポートするコーディネーターなど、質の高い人材を育成するための研修や講座を定期的に開催しています。誰もが安心して活動に参加できる環境を整え、心のぬくもりを届ける輪を広げていきます。

04.犬とともに広げる地域福祉の取り組み

地域社会のつながりを、犬たちと一緒に温めます。
犬とのふれあいを通じて、世代や障がいの有無を超えたコミュニティ形成を目指します。地域のイベントや交流会に積極的に参加することで、引きこもりや孤立に悩む方々が自然と社会と関わるきっかけを創出します。犬がいるからこそ生まれる笑顔と会話が、地域の温かい支え合いの輪を広げ、誰もが居場所を感じられる社会へと繋がっていきます。

代表あいさつ

ドッグセラピージャパンの活動にご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。

私たちは、犬がもたらす安らぎと笑顔を信じ、犬と人が互いに支え合い、心に希望を育む社会を創ることを目指しています。当法人の代表あいさつに、私たちの活動の原点と未来への想いを綴りました。

団体概要・アクセス

メディア掲載

ドッグセラピージャパン設立の歩み

ドッグセラピージャパンは、2006年にペットショップ「パディア」を開業したことから始まります。計画的に考えたブリーディング。その子犬の販売やトリミングを通じて犬と人々の幸せな暮らしを願っていました。

しかし、ある日、トリミングの常連のお客様が、飼い犬ではない老犬を連れて来店されました。

「転勤で犬を飼えなくなる知人が、愛犬を動物愛護センターに連れて行こうとしていると聞き、殺処分されるのはかわいそうだと思って引き取ったんです。」

その言葉を耳にしたとき、私たちは犬猫の殺処分という悲しい現実をはじめて知りました。

深く胸を痛め、殺処分について調べ始めると、当時、福岡県が殺処分数で毎年ワースト5に入るという衝撃的な現状に直面しました。なぜ犬が捨てられるのかを調査したところ、
「仕事がなくなった」「離婚するから」「ペット不可のマンションに引っ越すから」といった経済的・個人的な理由に加え、「トイレを覚えない」「よく吠える」「子どもが飽きた」など、安易な気持ちで飼い始め、手に負えなくなって愛犬を捨てる飼い主が少なくない現状を目の当たりにしました。

この悲しい現実を変えるため、私たちはすぐに行動を起こしました。

2007年からはKTC高等学園で命の大切さを伝える動物介在教育をスタートさせ、犬猫の殺処分を減らすために、終生飼養をテーマとしたボランティア団体「Animal Lovers」を設立しました。

2010年からは小倉城下で、「飼うなら最後まで」「飼わないのも愛情」といったメッセージを掲げ、安易な気持ちでペットを飼うことの危険性やしつけの大切さを伝え、「犬が捨てられる社会を根本から変えるための啓発活動」を続けていました。

しかし、地域イベントに参加しようとした際、「任意団体では契約できない」と断られてしまいます。この経験から、活動の信用を高め、責任の所在を明確にするために、NPO法人格の取得を決意。そして2013年4月、「心豊かな社会と、犬と暮らしやすい世の中を目指す」という目的のもと、特定非営利活動法人ドッグセラピージャパンを設立しました。

障がいのある方の就労支援事業へ

NPO法人設立後、私たちの活動はもう一つの大きな転機を迎えます。

2014年2月、福岡聴覚特別支援学校の生徒が、職場体験に訪れたのです。彼らが一生懸命に働く姿を見て、私たちは「ペット業界で働きたいと願う障がいのある人たちのために、自分に何かできることはないか」と考えるようになりました。

そこで、学校の先生に相談したところ、ペット業界では障がいのある生徒の職場体験や求人の受け入れが少なく、専門学校への進学も難しいという厳しい現状を知らされました。

この現状を変えるために、私たちはまず自身のペットショップ(パディア)で障がい者雇用を始めました。この取り組みがきっかけとなり、特別支援学校や行政機関、就労支援機関との繋がりができ、より多くの障がいのある方々と出会うことになります。

「もっと動物が好きな障がい者の就職の選択肢を広げたい」という思いから、就労支援事業を検討し始め、2014年12月、北九州市から障がい者自立支援法の指定を受け、「指定障がい福祉サービス事業所 源喜」を開設しました。

「源喜」は、障がいのある方々が犬とふれあい、癒やされながら、働きがいと生きがいを実感できる場所です。私たちは、一人ひとりの個性を尊重し、無理なく働ける環境を整えることで、社会的・経済的な自立をサポートしています。

「源喜」では、「犬が好き」という気持ちを仕事に繋げられる就労継続支援A型事業を行っています。ここでは、障がいのある方々がスタッフのサポートを受けながら、セラピードッグのお世話や健康管理、お手入れ、しつけや訓練に取り組みます。また、運営する犬カフェでの接客や接客補助、高齢者施設や学校を訪問するドッグセラピー活動の補助、トリミング補助、パソコンでのデータ入力や広報作業といった、多岐にわたる業務を通じて、一人ひとりの個性や能力に合わせた働き方を実現しています。これらの仕事を通して、社会で活躍するための専門的なスキルと自信を育み、犬と人が共に支え合い、成長できる場所です。

私たちが取り組む社会問題

【衝撃の現実】知っていますか?日本で「消えていく命」が、
令和3年度だけでも、犬は2,735頭、猫は10,442頭にのぼることを。

あなたの知らないところで、今日も、何万もの「明日」が奪われています。
ピーク時(平成16年度:犬約16万頭、猫約12万頭)と比較すれば大幅な改善です。「殺処分」という言葉は、私たちの日常から遠い響きを持つかもしれません。しかし、これは決して他人事ではありません。私たちが暮らすこの国で、今もなお、年間数万頭もの犬や猫が、人間の都合によってその短い一生を終えているのが現実です。
「昔より減ったんでしょ?」はい、確かに統計上の数字は減っています。でも、考えてみてください。
令和3年度だけでも、犬は2,735頭、猫は10,442頭の命が失われました。
これはつまり、

  • 1日に約7頭の犬が、
  • 1日に約28頭の猫が、

「処分」されているという紛れもない事実です。
彼らは、ただ「可愛い」という理由だけで迎え入れられ、飽きられたり、病気になったり、引っ越しなどの「人間の都合」で簡単に手放されます。迷子になっても、誰も探してくれない。そうして行き場を失った彼らの多くが、狭い収容施設で、たった数日の猶予の後に、温かい家族の腕に抱かれることなく、冷たい現実の中で命を終えているのです。
この「消えていく命」は、私たち人間が生み出した問題の、最も痛ましい犠牲者です。

なぜ、この悲劇は繰り返されるのか?

背景にあるのは、一部の無責任な飼い主利益だけを追求する不適切な業者、そして望まない繁殖を止められない社会の構造です。

  • 「可愛い」だけで飼い始め、一生の責任から目を背ける人
  • 無計画な繁殖で、罪なき命を増やし続ける人
  • 病気になったり、高齢になったりすると、あっさり手放す人

私たちは、この問題を「可哀想」で終わらせてはいけません。
これは、私たち人間の倫理観と責任が問われている、まぎれもない社会問題なのです。

ドッグセラピージャパンが描く未来

私たちが目指すのは、単なる犬猫殺処分ゼロではありません。
それは、「保護」という言葉すら必要なくなる未来です。
すべての犬猫が、産声を上げたその日から、愛する家族と出会い、最期の瞬間まで温かい腕の中で過ごせる社会。命が軽んじられることのない、「当たり前の幸せ」が息づく温かい社会の実現を、私たちは心から願っています。
この壮大な願いは、私たちだけの力では叶えられません。
あなたの**「知る」「行動する」「支援する」**という、ささやかな一歩が、やがて大きな波となり、確かな変化を生み出します。
私たちと一緒に、すべての命に「明日」と「温もり」を届ける活動を、今、始めてみませんか?

「ゼロ」への道は、あなたの「気づき」から始まる。

この悲しい連鎖を断ち切るために、私たちにできることはたくさんあります。

  • 命を迎える前に、一生涯の責任を真剣に考えること。
  • 避妊・去勢手術で、望まない命の誕生を防ぐこと。
  • 保護犬」「保護猫」という選択肢を知ること。
  • 動物たちの現状を、周りの人に伝えること。

今日、あなたがこの事実を知ったこと。それが、未来を変えるための、最初の一歩です。

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