- 科学で分かる犬の力
あなたの隣にいる愛犬は、最高のカウンセラーかもしれない。
「ただいま!」と家に帰ったとき、しっぽを振って駆け寄ってきてくれる愛犬。
仕事で疲れた日、そっと隣に座ってくれる愛犬。
なんだか悲しい気分のとき、じっと顔を覗き込んでくれる愛犬。
あなたの隣にいるワンちゃんは、もしかしたら世界で一番優秀なカウンセラーかもしれませんね😊
なぜ、ただそばにいてくれるだけで、私たちの心はこんなにも温かくなるのでしょうか?
実はその理由、「気のせい」や「思い込み」なんかじゃないんです。
近年の研究で、犬と人間の間には、科学的に証明された特別な「心のつながり」があることが分かってきました。
この記事では、私たち特定非営利活動法人ドッグセラピージャパン(DTJ)で
長年セラピー犬の育成に携わってきた私が、プロの視点から「犬が最高の癒やしである3つの科学的な理由」を分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたの愛犬を見る目が今までとは少し変わるはず。
そして、その存在がもっともっと愛おしくなることをお約束します🐶✨
🐶 理由1:見つめ合うだけで幸せに。魔法のホルモン「オキシトシン」の秘密
💖「オキシトシン・ループ」で人間も犬もハッピーに
「愛犬と見つめ合っていると、なんだか幸せな気持ちになる…」そう感じたことはありませんか?
実はその感覚、大正解なんです!
犬が最高の癒やしである理由の1つ目は、犬と見つめ合うことで、
人間と犬の双方に「幸せホルモン」とも呼ばれる
『オキシトシン』が分泌されるからです。
💡 科学的根拠
麻布大学の研究チームが科学雑誌「サイエンス」に発表した研究によると、飼い主と愛犬が見つめ合った後、双方の尿中に含まれるオキシトシンの濃度が大幅に上昇したことが分かりました。
これ、実は人間の**「お母さんと赤ちゃん」の絆**を深めるのと同じメカニズムなんです。すごいですよね!😳
オキシトシンがもたらす心と体への効果
オキシトシンには、
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ストレスを和らげる
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安心感や幸福感をもたらす
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他人への信頼感を高める
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血圧の上昇を抑える
など、心と体にたくさんの良い効果があることが知られています。
つまり、愛犬と見つめ合うだけで、
私たちは科学的に「幸せ」になっていたというわけです。
私たちドッグセラピージャパンのセラピー犬たちは、この「オキシトシン・ループ」を安全な環境で体験していただくために、優しく相手の目を見て「大好きだよ」と伝える訓練を、活動の大切な第一歩として行っています。
🐶 理由2:「大丈夫?」あなたのストレス、犬にはお見通し。驚異の共感能力
🥺 ストレスが同期する「情動同期」とは
なんだか気分が落ち込んでいるとき、愛犬がいつもよりそばに寄り添ってくれた…なんて経験はありませんか?それは決して偶然ではありません。
犬が最高の癒やしである理由の2つ目は、犬が人間の感情、特に「ストレス」を敏感に感じ取る、驚異的な共感能力を持っているからです。
最近の研究では、飼い主がストレスを感じると、そのストレスが愛犬にも伝わり、心拍数やストレスホルモン(コルチゾール)のレベルが飼い主と同期する**「情動同期」**という現象が起きることがわかってきました。
嗅覚で不安や恐怖を察知
さらに、犬は非常に優れた嗅覚を持っており、人間の汗や息に含まれるわずかな化学物質の変化から、ストレスや不安、恐怖といった感情を嗅ぎ分けることもできると言われています。
まるで超能力のようですが、これも科学的な事実。
あなたの愛犬は、あなたが言葉にしなくても「なんだか元気がないな、大丈夫かな?」と、心と体で感じ取ってくれています。
企業研修やストレスケアのプログラムでドッグセラピーが注目されているのは、まさにこの犬たちの力が理由です。
彼らは人間のストレスを敏感に察知し、ただ静かに寄り添うことで、私たちの固くなった心を優しくほぐしてくれる、最高のパートナーなのです🍀
🐶 理由3:言葉を超えたコミュニケーション。「指差し」を理解する唯一の動物
👆 人間特有のジェスチャーを理解する能力
犬のすごさは、まだまだあります。
最高の癒やしである理由の3つ目は、犬が言葉を介さない「非言語コミュニケーション」を、他のどの動物よりも高度に理解できる能力です。
その代表例が「指差し」です。
「あっちにおもちゃがあるよ」と指を差すと、犬はその方向を見ておもちゃを探しに行きますよね。
驚きの事実!
当たり前のように思えるこの行動ですが、実はチンパンジーなどの非常に知能の高い霊長類でさえ、人間の指差しを理解するのは難しいと言われています。
犬は、人間の指差しや視線、声のトーンなどを組み合わせて、「飼い主さんが何を伝えたいのか」を一生懸命理解しようとしてくれます。
これは、犬が進化の過程で人間と共に暮らし、人間社会のルールを学ぶことに特化してきたからこそ獲得できた、特別な能力なのです。
言葉の壁を越えて心を繋ぐ
私たちドッグセラピージャパンの活動現場では、病気や障がいによって、言葉でのコミュニケーションが難しい方々とも多く触れ合います。
そんなときでも、セラピー犬たちは、相手の小さな身振り手振りや表情の変化を敏感に感じ取り、見事に心を通わせます。
言葉を超えたレベルで心を通わせることができる。この特別な能力こそが、犬たちが多くの人々の心を解きほぐし、深い癒やしを届けられる大きな理由なのです。
結論:科学が証明した「究極の癒やし手」。その力を、もっと社会へ。
いかがでしたか?
今回は、犬が最高の癒やしである3つの科学的な理由をご紹介しました。
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見つめ合うだけで、幸せホルモン「オキシトシン」があふれ出す。
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あなたのストレスを敏感に察知し、心と体で寄り添ってくれる驚異の共感能力。
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言葉を超えたコミュニケーション、「指差し」を理解する特別な知性。
こうして見ると、愛犬が私たちに与えてくれる癒やしは、決して偶然ではなく、科学的にも裏付けられた非常に特別なものだということがお分かりいただけたかと思います。
私たち特定非営利活動法人ドッグセラピージャパンは、この犬たちが持つ「究極の癒やしの力」を、専門的なトレーニングを通じて最大限に引き出し、高齢者や障がいを持つ方々、子どもたちなど、社会の様々な場所へ届けることを使命としています。
この記事を読んで、「犬ってすごいな!」「ドッグセラピーの活動を応援したいな」と少しでも思っていただけたら、これ以上嬉しいことはありません。
ぜひ、あなたの隣にいる愛犬を、今日はいっぱい褒めて、見つめ合ってあげてくださいね!🐶💕
\DTJの活動をチェック!/
ドッグセラピー活動の様子や、オキシトシンに関する詳しい情報にご興味があれば、ぜひ当法人のウェブサイトもご覧ください。
この記事の著者
特定非営利活動法人ドッグセラピージャパン(DTJ)
長年セラピー犬の育成・活動に携わり、科学的根拠に基づいたドッグセラピーの普及活動を行っています。









